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「短期研修より効果抜群!脳科学でリーダー育成」脳科学コンサルタントが語る、業績向上のリーダー外注の秘密!

更新日:2023年4月8日



まとめ

研修による学習と生産性の向上に活用できる人材は「IQテストと性格の適性」で8割は予測できます。


残り2割の能力については、アクティブラーニングを意識する、年齢が低い従業員に研修を受けさせる、記憶力ではなく勤勉性の高い人に研修を受けさせる、期間を分散して学ばせることで高い効果を得られます。


また、行動や知識の定着と習慣化には早ければ18日、遅ければ254日かかります。



研修学習能力の8割はこれで予想できる

まず、最も根本的なところから解説します。研修による学習と生産性の向上に活用できる人材はどういった人かということはすでに研究がなされており、膨大なデータの分析から求められる資質が何か特定できています。


どうやら、面接時に使われるテストで最も効果が高かった適性検査方法は、のちの研修学習と活用頻度をも予測できることがわかりました。しかも、たまたまなのですがその予測能力の合計値は78%と面接と全く同じでした。およそ8割はIQと性格の適性で判断ができるということですね。


IQテストと性格の適性が最も望ましいスコアを出した従業員は研修から学びそれを生産性の向上に活かせるという事実は、100年分のデータから導き出されており、いまだに覆されていません。


ここから先はその残り2割の話になるのですが、知らないよりはよほどマシなので最後まで読み進めて下さい。もし科学的な根拠に基づいた最も効果的な社員研修を導入したい場合は、リーダー外注がおすすめです。リーダー外注では科学的根拠に基づいた最も適切な適性検査と性格特性の組み合わせについてもご紹介することができます。



研修に関する学習効率の神話4選

研修に関して様々な言説が出回っています。正しいものもあれば、正直、世界基準では間違っているものもあるのでここで整理します。


スライドでは特に有名な言説四種類をまとめ、それらの正解率を示しています。正解率は海外のエリート人事部の正解率であるのですが、言い換えるとプロ中のプロが回答した上での正解率なのでとても重要な意味を持ちます。


一般人に対して同じ質問をしたら、間違えてしまうのは仕方がないと言えます。しかし、その道のプロが間違えてしまうことがあればそれはとても危険です。


なぜなら、間違った信条や価値観に基づいて良かれと思ってしていることが全く正反対の効果を生み出すわけですから、まだしない方がよかったと思える場面も増えてくるためです。


では一つ一つみてみましょう。


  • 講師が話し続ける講義形式の研修の方が、従業員が意見交換をしながら行うよりも学習効率が高い

    1. 正しくない(正解率96%)

    2. 伝統的な講義よりも、アクティブラーニングの方が知識定着率は高い。これは大人でも子供でも同じ。


  • 若い人よりも、ある程度年齢のいった経験豊富な従業員の方が研修による学習効率が高い

    1. 正しくない(正解率68%)

    2. 年を重ねれば重ねるほど学習効果とリターンは下がっていく。「スキルがスキルを呼ぶ」の原則から考えても、若くて能力の高い人たちに早いうちに研修を受けさせた方がリターンは大きい。


  • 研修後に学習内容を生産性の向上に活かせるかどうかは、どれだけ内容を覚えいるかが重要

    1. 正しくない(正解率60%)

    2. どれだけ覚えているかではなく、またどれかで事後報告のレポートで確認テストで良い点を取れているかではなく、a)自己評価の高さ、b)ローカスオブコントロール、c)勤勉性の高さ、の三つが高い人かどうかがその後の研修内容の活用頻度に関係していることがわかっている。記憶力が良くても知識を活用する意欲がなければ研修は無意味。


  • 単純なものであれば短期間で一気に学んでしまった方が良い。

    1. 正しくない(正解率59%)

    2. メタ分析でも判明しているが、どんなに単純な内容でも期間を分散させて学習させた方が知識定着率は高く、学習効果は高い。一夜漬けをしたところでリターンは下がるだけ。



研修を1日にまとめて学ぶのは、実は学習効率が悪い

一度に学ぶことの学習効率に関して、さらにわかりやすく説明したスライドがこちらです。分散させて学習させた場合の学習効果は d=0.76なので、中〜高ほどの効果の高さです。1に近づけば、1SDの差なので、これは大きいと言えます。


わかりやすく例えると、d=0.76の違いというのは、IQで言えば10ポイントほどの差に相当します。IQ105の人は小学校の先生の平均値ほどですが、IQ115であれば大学の教授の平均値となります。


一方で、集中して学んだ場合の効果量はr=0.16です。これはとても低く費用対効果やROIを考えた場合マイナスの可能性があります。いわゆる、気のせいかもしれない?というレベルの小ささなのでもっとマシなことにお金をかけるべきであるという強い説得力を持つ数値です。


MENSA会員の経営者や、天体物理学者(あらゆる学問の中でも最も高い平均IQをもつ)のIQに匹敵するコンサルタントから研修を受けたい場合は、リーダー研修がおすすめです。



一回を薄くしても良いので、頻度を増やすことが大事

さらに具体例をあげます。細かい器用な動き、大きく動かす動き、知的な学習のどれをとっても分散させて頻度を増やすことが重要であることがわかっています。


  • 細かい動き:一気に練習したグループよりも、一度の回数を減らして期間を分散させたグループの方が1/4の回数で済んだ。

  • 大きな動き:一気に練習したグループよりも、一度の回数を減らして期間を分散させたグループの方が1/3の時間で済んだ。

  • 知的学習:一夜漬けよりも、期間を分散させた方が学習効果がd=0.85の効果があった



薄く長くまなぶことの脳科学

脳科学的に、頻度を増やして学ぶことの効果を解説します。学ぶ内容や状況によって脳の神経は変化しますが、反復練習による学習をする場合であれば脳はゆっくりと確実に変化することが分かっています。スライドは実際に神経が変化をする様子を映していますが、42日かけてゆっくりと変化しているのは分かります。


習慣化に関しても実験で分かっていることは、早い人であれば18日で習慣化できた人もいれば254日かかってしまった人もいます。


神経の変化スピードに関しては、こればかりは個性としか言いようがないのでなんとも言えませんが目標を持って意欲的に変化を求めることでドーパミンとノルアドレナリンが分泌され、神経の変化は加速することは分かっているのでなるべく興味を持って行動できることに集中して学習しましょう。


脳の神経変化を加速させながら生産性を高めるためのマネジメント研修を受けたい場合は、リーダー研修がおすすめとなります。


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