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「やる気を引き出す」リーダーシップはめんどくさい?誰も知らない危険性について、どこよりもわかりやすく解説

更新日:2023年4月1日



まとめ

部下たちのやる気やモチベーションを引き出す、目標設定を引き出す、などで苦労をしている場合この記事で画期的な方法でお手軽に同じ効果を得られるようになります。

ゼロからやる気を生み出すのは難しいですが、小さな目標でもいいので何か聞き出すことができれば、こちらから勝手にそれをスケールアップさせて相手に確認をとるという方法でどんな従業員もたちまちやる気をアップさせることができます。また、その脳科学も解説するのでなぜ効果が高いのかも理解できます。



ぶっちゃけリーダーシップは面倒くさい

マネジメントに関する本を読んでいると頻出するテーマとして

「相手からやる気を引き出しましょう」

「時間をかければきっと目標は見つけられます」

「上手な質問をすることで、自然と部下は考えるようになります」

というのを目にしませんか?


実際にその通りやってみても、なぜかうまくいかない。

やり方を間違えたのかな?質問が違うのかな?

この部下はそもそもダメなんじゃないか?

など色々と疑心暗鬼となり面倒になってしまうことが増えてきますね。

では一体なぜ、そんなことになるのでしょうか?



引き出すために粘り強く待つことに慣れていない

そもそも、人は話すのは得意ですが聞くのは得意ではありません。

ましてや、傾聴やカウンセリング的な話の聞き方はトレーニングが必要であって本を少し読んだくらいでは身につきません。営業トークでも一般的にはロールプレイで練習をするはずです。これはコーチングでも同じことが言えます。

相手の話を聞いて、脳内で図のようなピラミッドストラクチャーを作るのは容易ではありません。相当のトレーニングと経験があって初めて傾聴スキルをフルに活用できるようになるので、面倒だと感じるのは無理もありません。



そもそも順番を間違えている

もう一つ残念なお知らせがあります。それは「そもそもリーダーシップの順番」を理解しておらず、いきなり放任主義的なリーダーシップや引き出しスタイルをメインにしたリーダーシップをしても効果がないどころか悪影響にもなり得るということです。相手のレベルに合わせてリーダーシップの最適化を行うことが重要であって、出鱈目に「引き出すスタイル」のリーダーシップをすれば良いというわけではありません。



主体性を伸ばすと生産性は一時的に下がる

残念なニュースは続きます。「主体性を高めるリーダーシップ」を行うことで、一時的に生産性が下がるということがメタ分析で分かっています。初めは、徹底した指示、マニュアルによって大体の流れは決まっていたことから研修とマニュアルさえ分かっていれば誰でも成果を再現できるわけです。


しかし、そこでいきなり「主体性を伸ばす、引き出すスタイルのリーダーシップ」を行うと従業員は放り出されたような感覚に陥り、何をすれば良いのか迷子になります。この状態では一時的に生産性が下がり、しばらく低迷して慣れた頃にゆっくりと戻ってくる「U字型」の回復をたどることが分かっています。

最後は生産性が上がるのはいい知らせですが、一時的に業績が下がることを覚悟する必要があります。また、いつベースラインまで戻るかもはっきりとはわかりません。

では、一体どうすれば良いのでしょうか?もっとお手軽にマネジメントをする方法はないのでしょうか?





代わりに「3倍の法則」でお手軽スケールアップ

手っ取り早く、個人の期待感やワクワク感を引き出したい場合におすすめなのが「3倍の法則」です。こちらからシンプルな質問で、とりあえずの答えを聞きます。相手から聞き出したゴールは、わざわざ野心的である必要はありません。常識的な範囲内、平凡な目標で問題ありません。


部下から聞き出した目標に対して、上司が3倍の規模にしてから相手にどうか?と聞く。たったこれだけで、部下は新たに考える機会となります。今まで、現状の延長線上の未来や展望しか考えてこなかった本人からすれば、晴天の霹靂となります。



なぜこんな単純な方法が効果的なのか?

人は、不安を感じていたり、イライラしている時は主に交感神経が優位になっています。

ここでリフレーミング(新たな視点から現状を分析し直すこと)により、前頭前野が迷走神経をオーバーライドし、強制的に交感神経と副交感神経のバランスを取ることが分かりました。

人はリフレーミングをされることで、心拍数は下がり、スッと冷静になるということです。


目標を3倍の規模にするということは、ある種のリフレーミングです。新しい視点から問題を見つめ直すことで、別の解決策や根底にある問題に気づきやすくなります。

これにより、打開策を見出せるようになるのでモヤモヤとした霧が一気に晴れてモチベーションが高まります。



まとめ

引き出すスタイルのリーダーシップに疲れてしまった場合は、とりあえずお決まりの答えでもいいので相手から目標を聞いてから、こちらから積極的に3倍の規模にして相手に興味があるか尋ねる、という戦略をとってみましょう。

一般的には「こちらからアドバイスをしてはならない」「こちらから提案してはならない」という考えがあるため、あえてこちらからゴールをスケールアップさせるというのは意外と思いつかない視点です。

おすすめなので是非とも試してみてください。



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